うつ病になってしまった時の話

自身のうつ病経験を、今現在うつの人、うつになりそうな人、うつ病の家族を持つ人に聞いてもらいたい。

ちょっとでも、1ミリでも、今苦しんでいる人の役に立てたらそれだけで嬉しいです。


私はうつ病と診断されたのは、2015年の3月です。

その前年の7月、飼っていた犬が悪性のリンパ腫に罹りました。

完治する見込みのない病気です。

仕事、長男の始めたばかりの習い事の送迎とそこでの慣れない人間関係、次男の保育園の送り迎えと役員活動、犬の通院。

私は元々キャパシティの小さい人間なので、これらをこなすことで神経をすり減らしていましました。

いつ死ぬかわからない生き物と暮らすということは、思った以上に脳を疲弊させます。

生きてほしいと思う反面、ボロボロになっていく犬を見るのが辛く、早く楽になってほしいとも考えてしまう。

そして、そう考えてしまうことへの罪悪感。

夏が終わり、秋が終わり、冬になりました。

その頃から仕事でミスが増え始めました。

集中できず、文字が頭に入ってこないのです。

めまいを起こすことが多くなり、何を食べても美味しくない。

人が多いところに行くとそわそわするし、そもそも人に会いたくない。

お風呂に入るのが物凄く面倒。

息が苦しい。

気持ちの浮き沈みが激しくなり、沈むと「消えてしまいたい‥」と思う様になりました。

疲れてるなー、とは思わなかった気がします。

何も感じなかったから。


通勤には地下鉄を使っていたのですが、電車を待っているときには壁際に立つようになりました。

柵側に立つと無意識にふらーっと線路に吸い込まれていくような感覚があったからです。

しばらくは何とか動けていました。

それが、2月に入った辺りから、朝どうしても起きられないことが多くなってきました。

目覚める→天井がまわる→動けない

もちろん、仕事は欠勤です。

仕事を休むとまた感じるのは罪悪感。

休んでるのに休んでない。


ある日、仕事を休んで、その頃はまだ生きていた犬とソファでゴロゴロしていた時、「あ、これはやばいやつだ」と、ピンときたことを覚えています。

これってうつってやつじゃない?

病院だ、病院に行かなきゃ!


PCで検索、一番近所の病院はその日は休診だったので、二番めに近そうなところに電話しました。

何をどう説明して予約を取ったのかは覚えていません。

何日か後、予約した時間に受診すると、高須クリニックの高須院長を普通にした感じの物腰の柔らかいドクターにあっさり「うつですね」と診断されました。

まじか!という思いと、やっぱりな、という思いが半々。


この日から晴れて私はうつ病患者になりました。






占いのカピバラウンジ

札幌でまったりのんびりカピバラのように活動中の占い師です。

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