ここ数ヶ月、思春期真っ只中の長男とは何度もぶつかり合ったり、仲直りしたりの日々です。
未完成ながらも人格を持った一人の人間は親の思い通りになるはずもなく、「ああ、子育てって何て難しいんだろう」と人知れず悩んでおりました。
そもそも、41年生きてますが私だって未完成です。
ここ最近、白髪がぐっと増えたのも悩んでるから、などと思っていたある日、長男がぽろっと言いました。
「はちゃは気楽でいいよねー」
はちゃとは私のことで、我が家では両親をそれぞれ「父(ちち)」「母(はは)」と呼ばせようとしたのですが、「はは」と上手く発音出来なかった長男が「はちゃ」と呼び始め、それが定着したものなのですが。
それはさて置き、「気楽でいいよねー」と言われたのですよ!
晴天の霹靂!!
めっちゃ悩んでるっつーの。
食欲なくなるくらいな。
そもそも、ここ数年でやっとうつトンネルを抜けた人間に気楽って。
いや、でも、まあ、確かに気楽かもしれないです。
悩める中学生に比べたら気楽だわ。
白髪が多いのも遺伝だわ。(祖父は35歳で真っ白だったらしい)
歳を取って良かったと思えることの一つが、深く悩まなくなった、ということです。
平均寿命まで生きるとすれば、そろそろ折り返し地点。
中年に悩んでる暇などないのです。
やることも多いので、一つの悩みに集中することは叶わないのが中年。
若い頃は悩んでも仕方のないことまで悩んでいた気がします。
無駄のない悩み方を覚えるというか、悩みながらも今日の晩御飯の献立も考えちゃうというか。
歳を重ねると、悩みと上手く折り合いをつけられるようになるのでしょう。
それが多分、お悩み世代の目には気楽にうつるのかもしれません。
若者はハゲそうになるくらいゴリゴリ悩んでください。
大丈夫、若いからハゲない。
大人に出来ることは、そんな若者を見守ることと、ちょっと口出すことと、歳を取るのも楽しいよという姿を見せることなのかなぁと思いました。
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