祖母たちのこと①

ずっと行きたいと思っていた「珈琲と惑星」
スコーンに添えられたクリームがとクロテッドクリーム!
最高!!
濃厚でクリームに少し固まっている部分があるという、とても私好みなクロテッドカラーでした。
珈琲も美味しい。

そして、店内に何気なく飾られていた布製の1980年のカレンダー。
これが昔、母方の祖母の家にあったものにそっくり(もしかしたら同じかも)で、祖母たちのことを思い出しました。
母方の祖母の、父方の祖母、義理の祖母二人。
みんな亡くなってしまいましたが、全員もれなく今の私の中にいろいろな形で生き続けています。

母方の祖母はよく通る声の、絵を描いたり物を作るのが好きな人でした。
同じ市内、徒歩でも行ける距離に住んでいて、週に一度は遊びに行っていたと思います。
天気が良ければ庭(子供の目線では物凄く広い庭に感じていて、「森」だと思っていた。今にして思えばそこまで広くないのだけれど。)で、そうでなければ家の中で朝から夕方まで全力で遊んでくれたのがこの祖母。
可愛がってはくれるけど、甘やかしてはくれない存在で、この祖母の前ではしゃきっとせねば、という緊張感もありました。

物静かな祖父とは違って、話すことが好きな人でした。
戦前戦中戦後の、沢山の思い出話を聞かせてもらっています。
私のポリシーの一つに、苦労話や悪口も、自分だけを被害者にしないでしゃべるというのがあるのですが、それはこの祖母の話ぶりを聞いていたことがきっかけになって生まれたもののように思えます。

父方の祖母は二世帯住宅でほぼ一緒に住んでいたので、近くにいて当たり前の存在。
結構な歳になるまで仕事をしていて、昼間は外出してることの多い人でした。
いつも「良いところの奥様」風な格好をしていたので、そんな祖母と一緒に出掛ける時は子供ながらに少し誇らしい気持ちになったのを覚えています。

母に隠れてお菓子をくれたり、何かと物を買ってくれる、孫には甘い祖母でしたが、唯一度だけ私の行動に厳しい意見をくれたことがあり、それが忘れられません。
オット氏と結婚前に一緒に住むため家を出ることを決めた時の話です。
否定はしないけれどそれはモラルに反することだと思う、と考えを伝えてくれました。
それまで「ただの優しいおばあちゃん」だと思っていましたが、この人は真剣に私のことを考えくれていたんだ。
それに気づいてからは、何となく自分自身を大切にするようになったと思います。

長くなりそうなので、義理の祖母たち編は次回に!

来年の手帳が店頭に並び始めました。
カピバラウンジ年末年始の恒例行事、年運鑑定の受付は今年は少し早めにしようかなと考えてます。

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